種類 Zゲージ

鉄道模型TOP -- 種類 -- Zゲージ

■種類

Zゲージ

Zゲージとは、線路の幅(軌間)が6.5mm、縮尺がおよそ1/220のものを言います。
一般的に手に入る電池式を除いた鉄道模型製品としては最小のものであり、鞄の中にも収まるくらいのレイアウトが可能です。
メルクリンの設計技師長ヘルムート・キリアンの考案によって企画されました。スケールが小さいが故に精密感があります。また狭い場所でもレイアウトを設置する事ができ、同じ広さなら実物に近い長編成の列車を走らせられます。
一方スケールが小さいが故に動力車の重量が軽くなるため分岐器や急カーブで脱線しやすく、充分な牽引力を確保する事が難しいという側面もあります。また、フライホイールを搭載していても慣性が小さく、レールの汚れや酸化により集電性が落ちている場合走行がギクシャクする場合があります。
この規格の製品はメルクリンにより「ミニクラブ」の名で1972年西ドイツのニュルンベルク国際玩具見本市にて発表されたのが最初です。新しいゲージの名称に"Z"が選ばれた理由は「商業模型において将来にわたってこれよりも小さいスケールのものは出現しないだろう」と当時は考えられたからです。
1978年、メルクリンのZゲージの6両編成の車両を牽引する機関車は無停車で1219時間で720km走った記録を樹立した事により、ギネスブックに掲載されました。
販売開始から30年以上の間、線路・パワーパック・車両など、鉄道模型のシステム全てを取り揃えているのはメルクリンだけであり、その他のメーカーではPeco(イギリス)がフレキシブル線路を、マイクロトレインズ(アメリカ)がアメリカ型ディーゼル機関車と貨車と道床式線路を、日本一部ガレージメーカーが車両を発売した等に留まっていました。
このことが価格の高止まり、愛好家の伸び悩み、サードパーティーによる人形やストラクチャーの供給が少ない等悪循環に陥り、普及を妨げる要因になって来ました。


Zゲージ


HOME | 鉄道模型を始める | 鉄道模型を楽しむ | 種類 | レイアウト | Q&A | サイトマップ