レイアウトの形態は設置場所や鉄道模型の縮尺により様々ですが、プランに基づいて作られていること、ある程度の情景が備わること、模型車両の運転が可能な線路が敷設(固定)されていることなどは共通しています。屋内に作られるものと屋外に作られるものに大別されます。
屋内に作られるレイアウトはその設置形態や収納方法により「固定式」「移動式」「折りたたみ式」「分割式」など様々な種類があり、中には「組み立て式」のように固定された線路配置は持つものの、固定された情景(シーナリー)を基本的に作らないもの、「集合式」のように「モジュール」と呼ばれます。
連結することを前提に統一された規格で作られた部分レイアウトをつなげて任意の大きさ、配置のレイアウトを構成することができるものなど原則から外れるような形態のものもあります。
屋外に作られるレイアウトは周囲の風景を借景とする場合も多くあります。これらも、庭園鉄道とも呼ばれる「常設式」のほか、収納が可能な「分割式」、「可搬式」があります。
鉄道模型の線路は、あらかじめ曲線半径および円弧の中心角が決められた曲線線路(カーブレール)や長さの決まった直線線路(ストレートレール)を組み合わせる「組み立て式線路」と、水平方向に自在に曲げる事が可能な「フレキシブルレール」に分かれます。
また、それぞれの線路において道床(線路下部の砂利部分)の有無で「道床付き」「道床無し」とに分かれます。レイアウト制作に使用される線路は「道床無し」の「フレキシブルレール」が多いです。
道床無しフレキシブルレールはコルク道床などを下敷きとして土台に固定します。また、近年「道床付き」「組み立て式線路」を土台に直接固定する事も多くなっています。しかし既製品の「組み立て式線路」はカーブレールの種類が少なく、大半径カーブや極小半径カーブなどのレイアウトを作りにくいため、大型のレイアウトや「集合式」「ピザレイアウト」などでは「フレキシブルレール」を使うことが多くあります。
Copyright© All Rights Reserved.